あなたの身近な暮らしの陰に、実はLECOのテクノロジーが。

エネルギー

公害を抑えるための石油中の有害成分の分析

私たちの暮らしを支える重要なエネルギー資源である石油。石油というのは、炭素、水素、硫黄、窒素、酸素などのさまざまな元素からなる化合物です。そしてそれぞれの成分は、石油製品の品質に大きな影響を及ぼします。たとえば硫黄は燃焼によって亜硫酸ガスとなり、大気汚染につながる恐れがあります。したがって、石油中に含まれる各成分を厳密に分析しなければならないのですが、あまりに複雑な組成物であるため、従来は個別の元素を分離・特定することは非常に困難でした。LECOの二次元ガスクロマトグラフ-飛行時間型質量分析装置は、含有成分を迅速かつ高精度に分析することで、こうした難題を解決。石油産業の研究開発活動を革新し、製品の品質向上に大きく貢献しています。

 

石炭エネルギーのクリーン利用技術を開発するための分析

中国・インドなどの新興国の急速な発展にともない、世界のエネルギー消費量が爆発的に増大しています。主要な燃料資源である原油の価格高騰を招き、経済の混乱を引き起こしているのは周知の通り。そこで昨今、廉価で埋蔵量の豊富な“石炭”があらためて注目されています。しかし、燃料としての石炭にはマイナス面もあります。単位エネルギーあたりの二酸化炭素の発生量が、石油に比べてかなり大きく、環境への負荷が高いのです。そこで、日本をはじめ各国がクリーンな石炭エネルギーの活用法の開発に取り組んでいるのですが、その際、熱効率向上のための研究に、LECOのカロリーメーターなど各種分析装置が活躍しています。LECOのテクノロジーは、世界のエネルギー問題の解決にも寄与しているのです。