「GC-MSによるボールペンインク中のVOCsの分析」のアプリケーションノートです。

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飛行時間型質量分析装置(TOFMS)は、高速スペクトル取込速度(最大500 スペクトル/秒)および瞬間的とも言える高速質量分析が得られるスペクトルの連続性により、他の質量分析計(四重極および磁場型)にはない有利性をガスクロマトグラフィー(GC)にもたらしています。それらの有利性とは、データ処理ソフトウェアに組み込まれた自動ピーク検出およびスペクトルデコンボリューション機能を言います。

インク試料の分析をGC-MS で行なうのには、いくつかの理由があります。その理由とは、品質保証、品質管理、偽造品の問題、および書類の年代測定などです。今回、固相マイクロ抽出(SPME)GC-TOFMS、自動ピーク検出、およびスペクトルデコンボリューションを用いて、ボールペンのインクを分析しました。更に、自動比較機能を用いて、複雑なバックグラウンドマトリックス中の古いボールペン インクの成分を特定しました。これらのマトリックスは、SPME 法で紙を熱して、古いインクの試料を抽出する際に生成する揮発性化合物です。

詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

GC-TOFMSによるボールペンインクの分析