「GCxGC-MSによる石油留分の定量分析」のアプリケーションノートです。

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石油混合物中の各成分の定量は、石油業界にとって重要です。石油試料の詳細分析にはASTM D5134に用いられるような時間のかかるガスクロマトグラフィー(GC)が必要とされます。しかし、ここで用いられる単一ガスクロマトグラフィーは対象化合物の全てを完全に分離できるわけではありません。

包括的二次元ガスクロマトグラフィー(GCxGC)は、石油留分中の各異性体の同定および定量を行うための分析技術の発展に非常に大きく貢献しています。このアプリケーションノートでは、石油留分の詳細分析を行うGCxGC-飛行時間型質量分析計(TOFMS)の再現性を、ASTM D5134で指定されているのと同じようなガスクロマトグラフ条件(単一ガスクロマトグラフ)を用いて説明しています。二次元ガスクロマトグラフはASTM D5234で指定された条件では同時に溶出してしまう化合物を分離するのに用いられます。

再現性を判断するため反復注入を4回行いました。試料中の特定された33化合物ごとに4回の分析結果を平均し相対標準偏差(RSD)を求めました。定量化は次の二つの方法を用いて行いました。
・トータルイオンクロマトグラム(TIC)から面積を求めて定量する
・重なり合ったピーク同士の妨害を避けて選択したイオンを用いて定量する
最初のメソッドは定量メソッドの迅速な設定を可能にし、二番目のメソッドは精度の高い測定を可能にします。

詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

GCxGC-TOFMSによる石油留分の定量分析