「GC-MSおよびGCxGC-MSによるペットフードの香気成分の分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:フレーバー、アロマ、香気成分、SPME、GCxGC、TOFMS、デコンボリューション

フレーバープロファイルは、食品の特徴的な芳香に寄与する揮発性および半揮発性化合物で構成されており、多数の化合物が関与しています。分析対象物の濃度とにおいの強さが必ずしも相関しないため、これらは複雑になる傾向があります。
本アプリケーションノートでは、SPME法とGC-TOFMSおよびGCxGC-TOFMSを用いてシーフード、七面鳥、および牛肉風味のペットフードサンプルを分析し、サンプルの特性評価を行いました。
その結果、シーフード、七面鳥、および牛肉風味のペットフードサンプルで、合計491、421、および598のピークがそれぞれS / N≥200で検出されました。 GCxGC-TOFMSでは、検出されたピークはそれぞれ1199、957、1069に増加しました。GCxGCは、2つのカラムによる分離とサーマルモジュレーターでの集束による感度向上により、ピークキャパシティが向上するため、検出化合物数が増え、複雑なサンプルに対する洞察が高まります。
GC-TOFMS分析では、共溶出したていた2-エチルヘキサン酸、3-メチル-2-チオフェンカルボキサルデヒド、および2-プロピオニルチアゾールをデコンボリューションにより分離することが可能でした。さらに、GCxGC-TOFMS分析では、GC-TOFMS分析で完全に共溶出していた2-プロピオニルチアゾールと2-アセチル-3-メチルピラジンを分離することが可能でした。
Pegasus® HT GC-TOFMSおよびPegasus 4D GCxGC-TOFMSによる全質量範囲の測定により、複雑なアロマプロファイル内の化合物を分離、検出することができ、ペットフードのフレーバー間の明らかな違いを容易にとらえることが可能でした。

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詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

GC-TOFMSおよびGCxGC-TOFMSによるペットフードのアロマプロファイル