「SPME-GC-TOFMSによるワインのコルク汚染の検出のための2,4,6-トリクロロアニソールの定量分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:2,4,6-trichloroanisole (TCA)、ワイン、香り、SPME、GC-TOFMS、デコンボリューション

ワインのコルク汚染はありふれた欠陥であり、その存在を予測することは困難です。この汚染は、主に天然コルクで発生してワインに移行する2,4,6-トリクロロアニソール(TCA)に起因します。
本アプリケーションノートでは、SPME法とPegasus® HT GC-TOFMSを用いてワインサンプルのTCAの定量分析を行いました。
その結果、ワインマトリックス中の1pptレベルのターゲット化合物(2,4,6-トリクロロアニソール)を検出することができました。この濃度は嗅覚閾値に匹敵します。ワインのマトリックスが共溶出した場合でも、デコンボリューションによってピークを分離しTCAを精度よく定量することが可能でした。Pegasus® HT GC-TOFMSは高感度フルスペクトル取り込みにより、ターゲット化合物の定量分析と同時にノンターゲット分析を行うことが可能であり、1度の分析でより多くの情報を得ることが可能です。

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SPME-GC-TOFMSによるワインのコルク汚染の検出のための2,4,6-トリクロロアニソールの定量