「SPME-GC-MSおよびGCxGC-MSによる保管条件の異なるワインの香気成分の比較分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:ワイン、香気成分、HS-SPME、GC-TOFMS、GCxGC-TOFMS、デコンボリューション

ワインの香気成分の分析は、製品または工程を理解するための有用な情報となります。本アプリケーションノートでは、適切に保管したフレッシュワインと、開封後2週間室温に保管して意図的に酸化したワインを用意し、SPME法とPegasus® 4D GC×GC-TOFMSを用いてGC-TOFMS分析およびGCxGC-TOFMS分析を行いました。
2つのワインを分析した結果、どちらのアプローチでも、エステル、カルボン酸、アルコール、ラクトン、芳香族化合物(炭化水素、フェノール、アルデヒドなど)、および硫黄化合物など、ワインの味と香りに寄与する揮発性および半揮発性の分析対象成分に関する情報が得られました。
GC-TOFMSによる分析では、フレッシュワインと酸化したワインのTICは非常に類似していましたが、デコンボリューション機能により差のある化合物が明らかになり、硫酸ジエチルはフレッシュワインに多く含まれていることがわかりました。さらに、GCxGC-TOFMSによる分析では、モジュレーターでのピークの集束によるS/N比の向上と、2次元目の分離が加わることにより、一次元GCで検出されなかった化合物や共溶出した化合物を分離、検出することができました。

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詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

SPME-GC-TOFMSによるフレッシュワインと酸化ワインのサンプルの識別