「GCxGC-MSによるメーカーの異なる香水の成分分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:香水、アロマプロファイル、識別、SPME、GC-TOFMS、GCxGC-TOFMS、デコンボリューション

GC-TOFMSを使用したアロマプロファイリングは様々なサンプルのキャラクタリゼーション、サンプル識別、プロセス追跡などに関する洞察を与えます。
本アプリケーションノートでは、SPME法とPegasus® BT GC-TOFMSおよびGCxGC-TOFMSを用いてブランドの香水とイミテーション2種類を分析し、サンプル間の各成分の相対量を比較することにより、違いを調査しました。
各サンプルは香りで容易に識別できましたが、GC-TOFMSにより類似点および差異を示すことができました。いくつかの成分は、GCで正確な比較が困難でしたがGCxGCによって可能でした。
3つのサンプル間のゲラニオールの相対量を比較するために、m / z 69、93、および111を積分して、ピーク面積を決定しました。しかし、積分に使用されたイオンによって各サンプル中のゲラニオール存在比が異なりました。GCxGCで分析すると、ゲラニオールと酢酸リナリルが一次元目で共溶出しており、二次元目で分離されることがわかりました。GCxGCにより、ゲラニオールおよび酢酸リナリルに共有のイオンを分離することができ、面積値を比較することが可能でした。また、ヒドロキシシトロネラールについてもギ酸ゲラニルと共溶出していましたが、GCxGCで分離することが可能でした。
FLUXフローベースモジュレーターを備えたPegasus BT 4D GCxGC-TOFMSは低コストで堅牢、使いやすいGCxGCを提供します。

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詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

GCxGC-TOFMSによる香水のキャラクタリゼーションと識別