「高分解能GCMSによる毛髪中のγ-ヒドロキシ酪酸の定量分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:GC-TOFMS、高分解能MS、GHB、定量

毛髪サンプルの分析は、長期間にわたる薬物乱用の指標となるため、非常に重要となっています。γ-ヒドロキシ酪酸 (GHB) は内因性の化合物でありボディービルダーが一般的に使用する薬剤でもあります。通常、経口摂取後6時間以内に血液から12時間以内に尿から除去されますが長時間にわたって毛髪に残留します。
本アプリケーションノートでは、高分解能GC-TOFMSの包括的データについて精密質量デコンボリューション (HRD) による毛髪サンプル中の全検出ピークの自動定性およびTarget Analyte Finding (TAF) による各サンプル中のGHB濃度の定量を行いました。
TOFMのフルスペクトルデータとChromaTOF-HRTソフトウェアの精密質量デコンボリューションの組み合わせにより、酸・アミノ酸・脂肪酸・エステル・アミド・モノアシルグリセリド等、毛髪のさまざまな代謝物を高い精度で定性することが可能でした。さらにTAF機能の使用は、毛髪のような複雑な混合物中からターゲット成分を正確に検出するために有用であり、スクリーニングルやトレース分析に最適です。本手法を用いることにより、1回の分析でターゲット分析とノンターゲット分析を容易に行うことが可能になります。

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詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

Target Analyte Finding機能を使用した高分解能GC-TOFMSデータにおける毛髪中のγ-
ヒドロキシ酪酸の定量分析