「GC-MSによるチョコレートの香気成分の分析」のアプリケーションノートです。
SPME、GC-TOFMS、チョコレート、アロマプロファイル
複雑サンプル中の香りの特性とそれらに関連する化合物を把握することは、食品、フレーバー、およびフレグランス市場等の幅広い分野において非常に有益です。またサンプルの詳細な組成情報は、品質管理やプロセスの最適化、目的の香りに対するリバースエンジニアリングや商品のより深い理解をするために重要となります。本アプリケーションノートでは、ヘッドスペース固相マイクロ抽出(HS-SPME)により捕集したチョコレート香気成分のGC-TOFMSを用いた詳細なキャラクタリゼーションおよびアロマプロファイルについて検討を行いました。
結果、クロマト分離およびChromaTOFソフトウェアのデコンボリューションによる自動定性機能により、わずか数分で多くの香気成分を正確に分離検出することが可能でした。さらにそれらの膨大なピークを特徴的な香りである酸性、乳製品、フルーティー、フローラル、スパイシー、ナッツ、ローストまたはトーストに寄与する成分に分類分けを行い、デコンボリューション後のTICピーク面積値を用いて香りのプロファイル円グラフを作成しました。
本分析で用いたPegasus® BTは、複雑な香気成分の包括的な特性評価を行うために非常に有用であり、サンプル内の膨大な成分を効率的に分離、定性を行い、アロマ特性の詳細をより深く理解することが可能でした。
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