「GCxGC-MSによる喫煙者および非喫煙者の尿の比較分析」のアプリケーションノートです。
キーワード:GCxGC、TOFMS、喫煙者、尿、メタボロミクス
尿は大量に入手しやすく、個人の暴露状態や食事、一般的な健康状態を反映するため医学的検査に適したサンプルです。
本アプリケーションノートでは、Pegasus® BT 4D GCxGC-TOFMSを用いて喫煙者と非喫煙者の尿標準を分析し、比較を行いました。
その結果、酸、二価の酸、アミノ酸、塩基、脂肪酸、単糖類と二糖類、および還元/酸化糖が検出されました。
尿標準で確実に同定された化合物の増加は、GCTOFMSから高性能GCxGC-TOFMSへ移行した結果、よりクリーンなスペクトルが得られ、シミラリティスコアが向上しました。
GCxGCの強化されたクロマトグラフ分離能は、取得した質量スペクトルデータを改善し、類似性スコアを高め、一次元GCでの未知化合物を既知の化合物に変換します。
GCxGCによる高分離と優れたデコンボリューション機能により、迅速かつ確実な化合物同定が可能であり、リテンションインデックスおよび小数点2桁の質量表示によりライブラリ検索結果を裏付けることができました。
喫煙者と非喫煙者の尿を比較した結果、コチニンやトランス-3′-ヒドロキシコチニンなどのタバコ関連化合物だけでなく、フェノールやその他の窒素含有化合物の量が増加していることがわかりました。
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