「SPME-GC-MSによるセロリの香気成分分析」のアプリケーションノートです。

キーワード:セロリ、香気成分、SPME、GC-TOFMS、デコンボリューション、リテンションインデックス

サンプル中に含まれる化合物の同定は、サンプル、製品、またはプロセスを理解するために重要な情報を提供します。ノンターゲット分析が可能なGC-TOFMSはこのような化合物の探索を容易に行うことができます。LECOのPegasus® BTはクロマトグラフィーによる分離に加えて、デコンボリューション機能により共溶出した化合物も分離することができます。さらにリテンションインデックス機能を使用することでライブラリ検索結果を補完し化合物の同定をサポートします。本アプリケーションノートでは、Pegasus BTGC-TOFMSとHS-SPME法を組み合わせてセロリの香気成分を分析しました。
その結果、アルカン、エステル、アルデダイ、ケトン、テルペン、テルペノイド、芳香族化合物、アルコール、フタル酸エステルなど数百化合物が検出され、セロリの強い匂い特性を持つ3-n-ブチルフタリドおよびn-ブチリデンフタリドも検出されました。
n-ブチリデンフタリドとカダレンは共溶出しており、n-ブチリデンフタリドの巨大なピークに埋もれていましたがデコンボリューションにより分離、検出が可能でした。
また、リテンションインデックスは、これらの化合物の同定をサポートしました。β-ツジェンとα-ツジェンのライブラリスペクトルは非常に類似しており、シミラリティスコアは両方とも良好でしたが、リテンションインデックスにより同定結果をより確実なものにすることができました。

GCxGC-TOFMS_FAME_Rev.1

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SPME-GC-TOFMSによるセロリの香気成分分析