ウェビナー開催のご案内2023
⽇時 | 2023年7月25日(火) 13:00〜14:10頃まで 入室開始:13:00~ ウェビナー開始に際して:13:30~13:35 ご講演:13:35~14:05 質疑応答:14:05~14:10 ※上記設定時間は多少前後することもございます。予めご了承下さい。 | ||
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参加費 | 無料 |
⽇時 | 2023年7⽉27⽇(木) 13:00〜14:20頃まで 入室開始:13:00~ ウェビナー開始に際して:13:30~13:35 ご講演:13:35~14:15 質疑応答:14:15~14:20 ※上記設定時間は多少前後することもございます。予めご了承下さい。 | ||
講師 |
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参加費 | 無料 |
- 7月25日(火)
ウェビナー①
『GC×GC-TOFMSによる清酒香気成分の網羅的分析法の検討』
講師:独立行政法人酒類総合研究所 成分解析研究部門 研究員 小林拓嗣 先生 -
要旨:清酒には 300 以上の成分が含まれており、それらが原料や製造方法によって変化することに加え、多成分の組合せにより味・香りや品質が決まる。そこで、清酒成分と製造条件や味・香りとの関係を解析するため、網羅的な成分解析方法が報告されている。中でも GC-MS を用いた方法は、多くの揮発性成分を検出可能であるが、比較的長い分析時間が必要である。そこで我々は、2 次元分離及び高分解能の質量検出が可能である GC×GC-TOFMS を用いて、よりハイスループットな清酒香気成分の網羅的解析方法の開発に取り組んでいる。本セミナーでは、香気成分の抽出方法を検討した結果と分析条件の最適化について紹介する。
- 7月27日(木)
ウェビナー②
『ノンターゲティングオミクスによる食品・健康・医療分野におけるにおいの網羅的解析とその活用』
講師:帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 教授 前田 竜郎先生 -
要旨:オミクスには、ゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、リピドミクス、フードオミクスなどがある。その対象は多岐にわたっており、生物、食品、環境などを構成しているさまざまな化合物を網羅的に解析する手法である。またこれらの分析から得られるビックデータの解析には多変量解析をはじめとした先端的なインフォマティクスが必要とされている。生命の設計図であるゲノムは、健康管理や病気の診断と治療において非常に重要な役割を果たしており、大量のゲノムデータを収集すれば、健康や病気をあらゆる側面から深く理解できると考えられている。 オミクスによる食品関連の研究は近年増加している。生鮮食品、加工食品などで、機器分析による網羅的解析データと官能評価データとの多変量解析により、官能用語と呈味成分との関係を検討している。しかし、LC-MSによる不揮発性成分の網羅的解析がほとんどであり、揮発性成分に関する網羅的解析事例は少ない。近年、揮発性成分の網羅的解析に関しては、医学分野での活用が多く、海外を中心に癌メタボロミクス(9件)では、結腸直腸癌患者の血清中の揮発性化合物のバイオマーカー探索など、また、呼気メタボロミクス(14件)では、肺癌患者呼気から揮発性化合物のバイオマーカー探索などが行われている。 本研究の目的は、ノンターゲティングオミクスにより、食品・健康・医療分野に関するにおいを網羅的に解析することにより新規マーカー探索や試料が持つ本質的なプロファイルを解明することにある。現在、取り組みを行っている食品・医薬分野における解析事例を紹介したい。 今後、ノンターゲティングオミクスによる揮発性成分の網羅的解析により得られたデータは、QOL(生活の質)の向上、快適な生活空間を提供し、おいしいフレーバーの創出、そして、健康な食生活を支援するなど社会への付加価値を創造することが期待される。