QuadJet™ SD
質量分析
二次元ガスクロマトグラフ FID
QuadJet SD
FID搭載の高い分離能を誇るGCxGC
LECOのQuadJet SDは、水素炎イオン化検出器(FID)あるいは他の高速シングルチャンネル検出器(NCD、ECD、SCD)の感度と、包括的な2次元ガスクロマトグラフィー(GCxGC)のクロマトグラフィー分離能を組み合わせることにより、通常のシングルGC分析よりもサンプル中の成分をより正確に測定することができます。QuadJet SDのようにノイズと検出エラーを低減するシステムは他に存在しません。
特徴と利点
複雑なサンプル分析のための強化された分離力
GC-FID分析では多くの場合、クロマトグラムのピーク面積を用いて定量も行いますが、実サンプルは通常多くの成分が含まれています。そのため、共溶出によりFIDのシグナルをかさ上げし、誤差となります。GCxGCでは2種類のカラムを用いて分離することで、FID測定の精度が維持されます。
図1 GCxGCは2種類のカラムで分離することにより、通常のシングルGCで共溶出する成分の分離を改善します
独自開発のサーマルモジュレーターによる感度向上
LECOのサーマルモジュレーターは、GCxGC内でオンカラムのクライオフォーカシングを可能にし、検出感度と共溶出成分の分離が向上します。その結果、S/N比が桁違いに向上します。
高度なGCxGCデータ処理をリードするChromaTOF®ソフトウェア
ChromaTOFソフトウェアは、GCxGC分析においてデータ取得から解析までシームレスに行うことができるソフトウェアパッケージです。最も要求の厳しいサンプルにおいても容易に解析できるため、成分の同定とラボの生産性が向上します。
化合物の同定に有用なClassification機能
GCxGC分析により得られる構造化されたクロマトグラムにより、化合物の化学構造に基づいてエリアを指定してグルーピングすることができます。グループ間比較を行ったり、指定グループを除外したり、グルーピングを他のサンプルに適用してサンプル間比較を行うことも可能です。
図2 ディーゼルオイルのGCxGCクロマトグラム。
1次元は沸点(炭素数)に基づいて分離され、2次元は極性に基づいて分離されました。
炭素数別にグルーピングし、さらに硫黄含有(黄色の線)と炭素のみ(緑色の線)でグルーピングして解析を行うことができます。