「DMI/GC-TOFMSによる食品中のRed Listである有機リン系農薬の分析」のアプリケーションノートです。

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Ion Ratio というChromaTOFRソフトウェアの機能は、選択イオン検出器(SIR)高分解能質量分析計(HRMS)によるポリ塩化ビフェニル(PCB)の測定を行なっていたお客様向けに開発しました。
SIR では、フルマススペクトルが得られないので、天然に存在する塩素の安定同位体35Cl (存在率76%)と37Cl(存在率24%)の2 分子のイオン比を比較することで、測定している成分が夾雑物由来ではなくPCB であると判断しています。異なる塩素同位体を持つPCB 分子の正確なイオン比率を計算し、SIR 測定で得られたイオン比率が計算値(理論値または標準試料から得られた値)のパーセント範囲から逸脱している場合、その化合物はPCB ではないと判断されます。反対に、測定比と予想比が許容誤差内であればその化合物はPCB であると言えます。この方法は、塩素化ダイオキシンおよびフランのSIR HRMS 分析でも行なえます。TOFMS によるフルマススペクトルの同定は可能ですが、そこでPCB と判断された結果をIon Ratio によって補足証明します。

Ion Ratio は、TOFMS を使用する際には必ず得られるフルマススペクトルを補足するためのQuality Assurance(QA)ツールとして、農薬の分析に使用できます。最も重要なのは、定量に選択したイオンのピーク面積の総和を用いる場合、Ion Ratio は、妨害イオン由来の定量誤差を明らかにできるという点です。このアプリケーションノートでは、農薬(殺虫剤)を添加したホウレン草から抽出した試料中の農薬のグループイオン存在比を説明しています。

詳細は、下記ファイルをダウンロードしてご覧下さい。

GC-TOFMSによる”Ion Ratio”機能を用いた農薬分析