あなたの身近な暮らしの陰に、実はLECOのテクノロジーが。

環境

シックハウス症候群を引き起こす原因物質の分析

新築・改築した建物で暮らしていると、突然、頭痛やめまい、吐き気、呼吸器疾患などの症状に襲われる……そんな“シックハウス症候群”が社会的な問題となっています。これは、建築材料などから放散されるホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼンなどの揮発性有機化合物が、室内空気を汚染していることが原因だと考えられています。そうした人の健康に害を及ぼす物質の分析に、LECOの装置が大いに貢献しています。多様な揮発性有機化合物を正確・迅速に特定するのは、ガスクロマトグラフ-飛行時間型質量分析装置を究めるLECOの最も得意とするテーマのひとつ。ここで導き出された分析結果によって建物内の環境正常化が図られ、ひいては、人々の健康な暮らしにつながっています。

 

土壌の安全性確保のための各種元素の含有量分析

農作物が十分に生育するためには、土壌にさまざまな元素が必要です。たとえば窒素。植物の栄養源として肥料に含まれている元素ですが、しかしながら窒素肥料を与えすぎると、作物が吸収しきれずに土の中に成分が残留します。土の中に残った窒素は硝酸イオンに姿を変え、水に溶けて容易に土壌から流れ出していきます。これが地下水の汚染や、河川・湖沼の富栄養化などをもたらし、環境問題を引き起こしているのです。こうした事態を防ぐために、LECOのOrganic領域での分析装置が世界中で使われています。土壌中の窒素などの含有率を正確に分析し、安全性を解明。LECOの優れたテクノロジーは、私たちのすぐ足元にも及んでおり、豊かで安心して暮らせる社会の実現に貢献しているのです。