医療
あなたの身近な暮らしの陰に、実はLECOのテクノロジーが。
医療
いまや日本人の10人に1人が患い、国民的病気ともといわれる糖尿病。自覚症状がないために糖尿病だと気づかず生活している人も多く、合併症を起こしていきなり重大な事態に陥るというケースも少なくありません。そんな糖尿病の早期発見・早期治療につなげるための指標を発見しようとする研究手法がメタボロミクス(生体の代謝産物を研究解析する手法)。具体的には、健常者の尿と検査対象者の尿を比較して、病気の兆候を見出そうとするアプローチがとられています。しかし、代謝産物というのは化学的にきわめて複雑であり、その分析には大きな困難がつきまとっていたのが実状でした。そこにソリューションをもたらしたのが、LECOのガスクロマトグラフ-質量分析装置。優れた技術で医療の進歩にも大いに貢献しています。
刑事ドラマなどでよく耳にする“死因解剖”という言葉。実は、事件や事故などで亡くなった方の死因を究明する際にも、LECOの分析テクノロジーが活かされています。たとえば、死亡事故の原因がはっきりせず、工業洗剤などの毒物を誤って飲んで命を落としたのではないかと推察される場合、本当に摂取したのかどうかを検証する必要があります。そこで法医学の現場では、LECOのガスクロマトグラフ-飛行時間型質量分析装置を用い、想定される毒物の試料と、亡くなった方の胃の内容物の成分を細かく比較検討して、死因の特定にあたっています。LECOの装置は、ごく簡潔な方法でスピーディーに分析結果から特定の成分を検索できるため、法医学に関わる各国のドクターから高い評価を獲得しています。